ご当地グルメ発掘紀行_和歌山編

7月19・20日、農林中金のマリンバンクさんからの依頼で和歌山県の漁協へ行ってきました。

まずは、和歌山市から南に車で1時間ほどの日高郡の比井埼(ひいざき)漁港です。昨年の付近一帯の漁協の合併に唯一参加しなかった単独漁協です。驚いたことに、ここ数年でかつては20億あった水揚高が、海流の変化や価格の下落で漁師が減り、なんと!4億円近くにまで減少。。。農業における農家減少と同じく、各地の漁協も漁師の減少が深刻化しているんです。
こちらの漁港での水揚げのメインは、まき網漁(※1)で鯖とアジがメイン。また、管理型漁業(※2)を続けられています。ヒラメ、クエの中間育成やとこぶしやあわびの放流などもしていて、平成26年からはイサキの中間育成やナマコの放流もはじめたそうです。さらに比井崎漁協は漁港前に加工場を構えていて、干物加工や三枚おろし加工をされていて、生協さんや和歌山の大手スーパー松源さんにも卸されているそうです。
(※)大きな網で魚群を囲い込み、海中で網の口を絞り込みながら巻き揚げ、網に入っている魚をすくって漁獲する漁法のこと。
夜間に投光して魚を誘い集めることが多い。
(※2)漁業の主役である漁業者が主体となって地域や魚種ごとの資源状態に応じ、資源管理を機動的に行うとともに、漁獲物の付加価値向上や経営コストの低減などを図るこちにより、将来にわたって漁業経営の安定、発展を目指す漁業です。


今回は、一夜干しの試食をさせていただきました。水揚げ直後に加工するので鮮度が良いから身離れも良くて薄塩で美味しい!
鯵・鯖・カマス・金目鯛などの200g以下のサイズは、鮮魚で出荷出来ず餌に回しているとの事。鱧でも大きいサイズは湯引きに向かず値段が付かないとの事です。

次に加工場見学です。漁業の中にある加工場とは思えないぐらい掃除が行き届いており、衛生管理もしっかりされています。
また、開きの身をきれいに掃除する道具を手作りでつくられていて丁寧な加工がされています。
近年天候不順で獲れる、獲れないが極端だそうで、獲れ過ぎると全国的に値段が崩れ、鯵や鯖などは値段が付かないそうです。
半干しがこのあたりの干し方のようです。
ご案内いただきました木村参事様、加工場を案内いただいた雨堤様、ありがとうございました!


2日目は御坊市にある紀州日高漁協へ。
こちらは田辺や南部などの8つの漁協が平成19年に合併し、紀州日高漁業協同組合様という名前になったとのこと。
大畑事業部長様と片山参事様から概況と魚種の説明をうけました。5ヶ所の定置網があるのが特徴で魚種の豊富さが強みだとのことです。
何と言ってもイサキが有名で、定置網で暫くの間活かす事で天然のイサキを切らすことなく出荷出来るとのこと。うるめ鰯も産地で、近年の天候不順で獲れる時と獲れない時の差が激しく非常に困っているとのことです。イサキやタイなどの比較的定置網でも生簀でも暫く飼える魚種なら良いが、鮮度が極端に落ちる魚はどうする事も出来ません。大阪市場に近いため大型の冷凍設備や加工場もないのが課題とのことです。
出来れば、前日に訪問した比井埼漁協の加工場と連携して、うるめ鰯の内臓と頭を処理してくれれば、鯵や鯖などと一緒に弊社の調理工場に持ち込んで生姜煮や梅煮に加工できるのではと思いました。(ぜひ実現したものですね。。。)

午後からは由良町へ移動し、廃校した幼稚園の建物を利用して地元食材を使ったお弁当やジャムやバジル、冷凍ミカンやニンニクなど加工品の製造、販売に注力されている「ゆらつくらんかい」さんへ訪問。
地元のお母さんたちが、我々の為に地元で獲れた海藻「アカモク」を玉子焼きから天ぷらにまで使ったお弁当を作ってくれていました。(おいしかったです。)
また、代表の峯村様は香草を栽培しており、それを使った加工品の製造もされています。今回はその中のバジルソースを試食しましたが、味や風味が結構しっかりして、パスタソースにばっちりです。
商品を広く販売するにあたって、金属探知機等をまだ導入をされていないとのことでしたので、品質管理の重要性をお伝えしました。

最後は湯浅のしらす干しを製造販売しているまるとも海産さんへ訪問。
まるとも海産さんは明治32年創業の「百年以上ずっと天日干し」にこだわってこられています。
7月に入り、今年はしらすが全国的に不漁ということで、全国各地から商品供給依頼の電話が入ってきているそうです。
いわしの原料を求めているとのことでしたので、早速今回訪問した漁協様を紹介させていただきました。


和歌山には、みかんや梅以外にもたくさんの食材があることに、今回の訪問で改めて気づかされました。
本当に充実した2日間でした。
今回もたくさんのご縁に感謝です!

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